押印と捺印の違い

ハンコはそもそも日本の古くからの文化的な一面がありますので、とにかくわかりづらい事が多いですね。
実印、認印、銀行印、シャチハタ、三文判、代表者印、、、など印鑑の種類もですが、用語もわかりにくかったりします。

代表的なものが

「押印と捺印」

でしょう。

要するに「判子を押すこと」で間違いは無いのですが、「記名押印」「署名捺印」と言葉が分かれていて、何か違うのだろうか?と思ってしまいます。

実際にこの2つを区別する必要はまったくありませんし、実務で困ることは無いと思います。(説明で「記名捺印してください」と言ってしまえば変かもしれませんが意味は通じます)

要するに本来は「捺印」という言葉であったのですが、「捺」という感じが当用漢字から外れたので「押印」と言う言葉ができました。
しかし、その後はどちらも常用漢字になったので使う場面に差はありません。

一応、法的な証拠能力と言う観点からは序列があり

1.署名捺印 2.署名 3.記名押印 4.記名

となっていますので、雑学的に覚えていても良いのではないでしょうか?